その他の皮膚病(肌荒れ、脂漏性湿疹、尋常性乾癬)
こんなお悩みありませんか?
- 肌荒れが目立つ。
- フケが多い。
- 顔にぶつぶつができた。
- 肌から銀白色のフケのようなものが出る。
肌荒れ、脂漏性湿疹、尋常性乾癬の症状と種類
皮膚疾患には、実に多くの種類があります。 ここではそのうちの三つについて見ていきましょう。
- 肌荒れ
- 見た目や手触り、不快感といったさまざまな肌トラブルを総称して、肌荒れと呼びます。見た目では赤みや毛穴の大きな開き、手触りではかさつきやザラつき、不快感ではかゆみや痛みが挙げられます。ニキビ(吹き出物)や湿疹といった、具体的な疾患も多く見られます。トラブルは段階的に進行し、かさつきから乾燥へ、敏感肌にまでつながっていく場合もあります。
- 脂漏性湿疹
- 頭皮から出るフケの増加、顔に赤みやぶつぶつ、皮がむけるといった症状が見られます。顔では特におでこや眉毛、鼻の周辺でよく起こります。また首や体に発症することもあります。かゆみを伴うことが多く、頭がかゆいと感じフケが大量に出るようだったら、この疾患を疑ってもいかもしれません
- 尋常性乾癬
- 皮膚の赤い盛り上がり、あるいは銀白色のフケのようなものができて、それがポロポロと剥がれ落ちていくのが典型的な症状です。
乾癬(かんせん)にはいくつかの種類がありますが、大半はこの尋常性乾癬です。男性が多くかかる疾患ですが、女性は10代から50代と幅広い年代での発症があります。
原因は?
肌荒れは幅広く複合的なトラブルなので、原因も多様です。初期症状のかさつきは、加齢による肌機能の低下と保湿成分の減少が主な原因です。またビタミン不足など、食生活の影響も考えられます。
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- 原因①
- 食生活の影響
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- 原因②
- 加齢によるもの
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- 原因③
- 遺伝
脂漏性湿疹は、マラセチア菌という人の皮膚にすむ常在菌の異常繁殖が原因です。増えすぎたマラセチア菌が脂肪酸を作り出し、それが皮膚に炎症を引き起こすのです。異常繁殖の要因として、脂分の多い食生活や睡眠不足、ストレスなどがあります。
尋常性乾癬の原因は、明確には解明されていません。遺伝が関係するというのは分かってきていますが、それだけが要因ではなく、解明が待たれる疾患です。
診察と治療
肌荒れは食事や運動、睡眠というふだんの生活から改善する努力が大切です。
体質に合わせて漢方薬による治療も行います。
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- 治療法①
- 外用薬による治療
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- 治療法②
- 内服薬よる治療
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- 治療法③
- 生活改善の努力
脂漏性皮膚炎はほとんどの場合、医師が症状を診ることでわかります。
治療では、非ステロイド系の塗り薬を処方します。かゆみがひどい時は、内服薬やステロイド系の塗り薬も使用する場合もあります。こちらも生活改善の努力が大切です。
尋常性乾癬も診察で種類や症状を確認し、適切な治療をおこないます。
通常はステロイド外用薬とビタミンD外用薬を第一に、症状によっては内服薬も処方します。