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こんなお悩みありませんか?
- ● 夏になると足がかゆい。
- ● 足の指の間がぐじゅぐじゅになっている。
- ● 足裏かかとがザラザラする。
- ● 手荒れのような皮膚の違和感がある。
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水虫というユニークな名前は、江戸時代の農民が田んぼで虫にさされたのだと思い広まったそうです。このエピソードからわかるように、水虫は強いかゆみを伴う皮膚病です。水虫の症状は、かゆみの他にもふやけたり、ぐじゅぐじゅした嫌な感触が出るといった特徴があります。
実はその他にも、自覚しにくい水虫があります。たとえば足裏やかかと部分の角質が厚くザラザラし、やがて皮がむけていく状態を水虫とはなかなか考えません。しかしこれは角質増殖型という水虫の一種です。 なおよく見られる足の指の間がぐじゅぐじゅする状態は、趾間型と呼びます。それ以外にも足の裏やふちに小水疱や膿泡ができるものがあり、小水疱型と言います。
水虫は足だけでなく、手や爪にもできます。また男性の皮膚病と思われがちですが、近年は水虫に悩む女性が増加傾向にあります。
水虫の正式な名称は、白癬(はくせん)です。これは水虫の原因となるカビの一種、白癬菌から付いたものです。この白癬菌が皮膚の角質層に寄生することで、水虫が発症します。多くの感染箇所が足なので、足の皮膚病のイメージが強くなっています。足が主な感染箇所というのには、理由があります。足は一日の多くの時間を靴などで覆われているため、蒸れた高温多湿の環境となります。それが白癬菌の繁殖をしやすくしています。
なお白癬菌はヒト好性菌という、人から人へうつっていく菌です。実際に多くの感染が見られるのは、スリッパや足ふきマットを共用する家庭内です。また人間だけでなく動物も持っている菌ですので、犬や猫といった日常接する機会がある動物からも感染します。接触した顔や体、髪の毛に症状が出る場合も見られます。
手にできる水虫は、自分の足の爪を切っている最中や、入浴中にさわること、家庭内の足ふきマットなどを手でふれることで感染していきます。このように水虫は菌が原因ですが、体温や体質、免疫力の低下などの影響を受け、水虫になりやすい状態にもなります。
水虫は放置していても、冬場にはおさまることがあります。
ただし菌そのものは残っていますので、温かくなると発症を繰り返していき、症状も重くなっていくため注意が必要です。また合併症の危険や他の病気の可能性もあるため、きちんとした治療を受けた方がいいでしょう。
検査ではまず白癬菌の有無をチェックし、治療を開始していきます。
代表的なのはカビを殺す塗り薬です。再発を繰り返さないように、表面上はおさまっても一定期間続けていく必要があります。
また症状が好転しない場合には、他の病気の可能性も含めて再診をしていきます。
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